【神戸新聞記事 R3.10.10】ため池の環境問題
2021年10月10日
兵庫県加東市の小中学生が自由研究の成果を発表する「第12回加東市ノーベル大賞」の展示が9日、滝野図書館2階ギャラリー伝(下滝野)で始まった。大賞を受賞した東条学園小中学校の古田遥理さん、洋翔さんきょうだいの「プラスチックスープのため池」など、身近な環境問題を取り上げた力作59点が並べられている。(中西大二)
昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、今年は2年ぶりの開催となった。ノーベル大賞などの審査は人と自然の博物館(兵庫県三田市)の研究員や加東市の環境教育担当者らが行った。
大賞を受賞した遥理さん、洋翔さんきょうだいは、海のマイクロプラスチックの問題が取り上げられる中、加東の川やため池でも同様の問題が起きているのではと考え、調査を始めたという。
東条川や千鳥川に加え、4カ所のため池へ足を運び、虫取り網などで採取した過程を図などで「見える化」。現地で発見したさまざまなマイクロプラスチックの写真を掲載し、「加東市のため池でも海と同じことが起きている」と報告しながら、私たちにできることは何かを問いかけている。
最優秀賞は福田小の上月美怜さん、稲継篤斗さん、井上慈悠さんの「平池SOS!」が受賞した。3人は同小近くの平池の生き物について調査。採取した生き物の写真や生態をリストアップし、在来種と外来種の生息域の問題などを報告している。展示は17日まで。水曜休館。
ほかの入賞者は次の通り。(敬称略)
【優秀賞】邑上碧(福田小)河村愛心(米田小)西角風香(滝野東小)【審査員賞】上月嘉人(三草小)山内嘉将(東条学園)頓名杏佳里(滝野中)【努力賞】中村泰晟(滝野南小)長谷有士、久保尚凛(滝野東小)中尾颯、岡田蒼梧、山中蓮介(福田小)吉川陽琉、吉川依吹(滝野南小)
https://www.kobe-np.co.jp/news/hokuban/202110/0014748191.shtml?fbclid=IwAR3Ecma0mpKeL5Uu9AhUQthf0FdAubDEN-noN1Sps7S33Um4HR67VxiGPd0