ため池と米作りーため池がつくられた経緯
2020年10月07日
▼ ため池は農業用水を確保するために人工的につくられた貯水池です。
ではなぜ、ため池が必要だったのでしょうか。
ここではため池と農業とのかかわりについて見てみましょう。
● 米づくりにはたくさんの水が必要で、お茶わん1ぱいのお米をつくるために、お風呂(200リットル)約3~4杯分の水を使います。
▼ 稲は田んぼに水をためて、栽培をします。このことを水田栽培といいます。
水田栽培といっても、水をためているわけでもなく、稲の生育段階において、田んぼの水を抜くこともあります。
このように、水を入れたり、干したり繰り返すことにより、たくさんの水が必要になります。
● 豆知識
水田栽培のメリットについて
① 稲が育つために必要な水分をまかなうことができる
② 雑草を生えにくくする
③ 虫による害を防ぐ
④ ※連作障害を避ける
⑤ 温度を調整する
⑥ 地下水を蓄えておく
※ 連作障害:同じ畑などで同じ作物を栽培すると、土の特定の養分が欠乏したり、物質が蓄積したりして作物の成長を悪くすること
← ため池の多くは築造から100年以上経過しており、その間、農家や水利組合により水位の監視や樋の調整、ため池の見回り、草刈り、池干、補修など行き届いた管理が行われ、またその維持・管理を通じて地域の強い絆を育んできました。