地域のため池を探ろう!

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福井大池(揖保郡太子町)

2021年09月21日

 福井大池は揖保郡太子町原にあるため池です。
 データベースによると、堤高3.4m、堤長504m、貯水量88千㎥のため池で、管理は姫路市の天満西農区が行っています。ため池改修に合わせて利活用施設(親水広場、歩行デッキ、巡回道路など)が整備され、特に親水広場は自治会行事に活用されるなど、憩いの場にもなっています。
 また、多様な生物の生息の場にもなるよう玉石を用いた生態系配慮水路も整備されています。そして、池の際には、鎌倉時代の初め福井荘を治めていた文覚上人が池を修理するときに腰を掛けてを指図したという「腰掛け石」があります。
 歴史によると、福井大池は、太子町域の太田荘にありながらも姫路市域に属する福井荘の農地(宮田・山戸・熊見・西土井・長松・天満・丁の7ヵ村の水田)を養ってきました。
しかし、鎌倉時代に太田荘の代官が米を多く取るために福井大池の一部を埋め立てたことがあり、この埋め立ては福井荘の水不足になると水争いが起きるなど、池をめぐる争論が絶えず、数々の水争いの歴史が残されています。
 水をめぐる争い(太子町HPより)http://www.town.hyogo-taishi.lg.jp/…/1425536737231.html