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淡山疏水に関する講習会を開催!!

2021年08月22日

 8月19日、淡山疏水に関する講習会が淡山疏水・東播用水博物館(稲美町)で開催されました。
 淡山疏水とは、明治から大正時代に実施された淡河川疏水事業と山田川疏水事業の二つの水利事業によって成立した疏水です。
 地元では淡山疏水と呼ばれています。水に困っていた「いなみ野台地」の人々が江戸中期(1700年代後半)に遠く神戸市北区から引水することを発意し、構想を練り、大規模な疏水事業に着手しました。
構想が実現したのは、長い年月を経てから、実に明治時代になってからのことです。
このように、淡山疏水は多くの先人の努力と知恵を結集して造られました。この度の講習会は、この疏水や関連するため池群について次代を担う子どもたちに理解を深めてもらうことを目的に、受益地域に存する小学校の先生を対象に実施したものです。
 講習会では、兵庫教育大学 南埜先生から疏水開発の歴史解説のほか、学習教材「水をもとめて」の活用に係るアドバイスがありました。また、博物館担当者からは、館内の資料説明などがありました。
 説明を受けた後は、老ノ口分水、御坂サイフォン、吞吐ダムなど淡山疏水の主要施設を見学しました。今後は、講習会をもとに、「淡山疏水現地見学会」や「“水をもとめて”読書感想文コンクルール」が開催されます。
 講習会の成果が、大いに発揮されることを願うばかりです。淡山疏水は東播用水事業に引き継がれ、今なお広大な受益農地を潤しています。近年では、淡山疏水の文化的価値にも注目が集まっています。
 これらのことを次世代へつないでいくことは、非常に大事なことです。