淡山疏水・東播用水博物館（稲美町）

2021年07月07日

　先日、今年入った若手職員の勉強の一環で、寺田池協議会の方からお話を聞いた帰りに「淡山疏水・東播用水博物館」を訪れました。

　ここは、淡山疏水と東播用水の歴史資料を保存、展示し、活用することを目的に兵庫県淡河川山田川土地改良区（淡山土地改良区）と東播用水土地改良区の合併を契機に東播用水と地域と農業の未来像の実現に向け、新しい東播用水土地改良区と地域が連携して取り組む運動（TT未来遺産運動）の拠点施設として平成27年1月に開館しました。

　当日は、平日でしたので、誰もいませんでしたが、現在進められている国営の東播用水二期事業や約125年に渡って計画、遂行された淡河川、山田川疏水の歴史について詳しく説明を頂きました。当時の写真や設計図、また江戸時代から山田川から稲美町へ水を引く計画が検討されていた資料など数多くの貴重な資料を見ることができました。
　今のような測量機器や工事機械が無い時代に6万分の12という緻密な水路勾配で計画されトンネル部は崩れないようにレンガで補強するなど、驚くことばかりです。神戸市北区淡河町（淡河頭首工）から神戸市西区神出町（練部屋分水所）までの延長26.3㎞を結ぶ淡河川疏水と神戸市北区山田町（取入堰）から淡河川疏水幹線の宮の谷池までの延長11㎞の山田川疏水、悠久の時の流れによって受け継がれてきたものを垣間見ることができました。
　お忙しい中、説明いただきありがとうございました。

場所：兵庫県加古郡稲美町野寺84-5電話番号：079-495-0014