ため池管理者のみなさまへ

ため池管理者のみなさまへ

9月1日は「防災の日」

2022年09月01日

 ため池の防災に詳しい専門家は「命を守るため、ため池の防災工事や監視のほか、決壊を想定した防災訓練などソフト対策を進めるべきだ」と指摘しています。
 災害時のため池の危険性について、国の研究機関、農研機構の堀俊和研究領域長は「農地に水を供給するためにため池は山の上にあることが多く、万が一、決壊した場合には、住宅地から見えない上から突然、水が襲ってくることになり、非常に危険だ」と述べ、急激に浸水し、水位が上がる危険性を指摘しました。
 そのうえで、今後の防災対策については「ため池の防災工事やリスクが高まっている場合にその状況を見えるようにするため、水位を測るセンサーなど監視システムを導入することが望ましい。
 ただ全国には住宅地などの近くに5万か所を超えるため池があることから、すべてにこうした対策を行うのは現実的ではない」としています。そのうえで「頻繁に記録的な大雨が降っている状況で、行政の対策だけでは限界がある。
 ため池の決壊から命を守るため、決壊を想定した防災訓練などソフト対策を進め、住民が避難経路を考えたり、場合によっては自宅の2階に逃げたりすることを事前に検討しておくことが重要だ」と、ため池の近くの住民に対し、日頃の備えを呼びかけています。

■ NHK WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220901/k10013796341000.html?fbclid=IwAR25YoSB_eOWFH3jd8duKVaLpzd_7utbQtPTe5ELSMFaQli2wBslX0ewZl4