洲本管内ため池現地調査
2022年07月14日
7/13(水)、淡路市にある大川新池の現地調査を行いました。大川新池は堤高10m以上、貯水量8万トン以上ある非常に大きなため池ですが、市では廃止を計画しています。
添付の航空写真をご覧ください。ため池から海に向かって着色されている区域は、万が一、ため池が決壊した場合に流出した水で浸水する可能性のある区域です。
特に赤色の部分は歩行による避難が困難なエリアで人的被害が想定されます。古来から水不足に悩まされてきた淡路島では数多くのため池が築造されました。
そして、ため池が複数ある地域では何れかのため池から用水を引き込めるよう工夫されているところもあります。まさしく先人の知恵です。
農業者の減少や高齢化により農業の継続が困難となり、農業用水が以前ほど必要なくなったということもありますが、大川新池のような大きなため池を廃止しても他のため池から水の手当をすることで営農上支障をきたさないとのことです。
地域の財産であるため池を変わらぬ姿で次世代に引き継いでいただきたい思いもありますが、豪雨の頻発化、激甚化する近年、ため池災害を起こさないために、また管理の省力化のためにもため池を統廃合していくことも必要かもしれません。