農業用ため池の安全管理の徹底
2022年04月15日
ため池の安全管理については、これまでから水難事故の防止対策と事故防止に関する啓発の徹底をお願いしてきたところですが、依然としてため池において尊い命が奪われる痛ましい水難事故が発生しています。
このため、水難事故の未然防止のための安全管理に万全の措置が講じられるよう、市町に対し、ため池管理者等へ周知をお願いしました。また、ため池において水難事故が発生した場合、迅速な報告、情報収集及び事故後のフォローアップが図られるよう、関係機関との連絡体制強化に努めます。
《依頼事項》
1 水難事故の防止対策
(1)ため池管理者等は、日常から農業用ため池及びその周辺を巡視・点検し、周辺住民による釣り、水遊び等の利用状況を把握した上で、水難事故の危険箇所の有無を確認すること。
(2)ため池管理者等は、巡視・点検の結果、事故等の発生が懸念される場合には、進入防止や転落防止等の安全施設の設置等により事故等を未然に防止するための対策を講じること。特に子どもや高齢者の事故が多く発生していることから、点検や対策の検討に当たっては、子どもや高齢者の特性に十分配慮すること。
(3)ため池管理者等は、上記の安全施設のほか、転落した際における致命的な事故を回避する脱出補助施設や救助設備の設置等についても検討すること。
(4)ため池管理者等は、設置している安全施設等を常に善良な状態に保つとともに、施設の破損等を発見した場合には、早急にその修繕等の措置を講じること。
(5)対策の実施に当たっては、農村地域防災減災事業、農業用水路等長寿命化・防災減災事業等を活用し、必要な安全施設等を早急に整備するよう努めること。2 事故防止に関する啓発ため池管理者等は、事故等を未然に防止するため、ため池周辺の住民、自治会、警察、消防、学校等関係機関と緊密な連携をとり、安全対策に関する協議等を行うとともに、地域住民に対して、広報誌等を活用し、事故防止に関する広報活動を行うこと。
【参考】
農水省ホームページより安全管理に関係する内容「土地改良施設における安全管理対策」
https://www.maff.go.jp/j/nousin/sekkei/nn/n_anzen/index.html?fbclid=IwAR0YKDOefUqoyDisrfToFHsQ8HR1GJ9fmrlydQyZxVP-ucyOK_kUT-V71zM#tameike
→「ため池の安全対策」
https://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/bousai_saigai/b_tameike/index.html?fbclid=IwAR1RAhpHGHkoU5Nm6HY1_pXuxB2kECLw64Vexzdtnhjjs4tIvkGGnXBj8xg
→→「ため池の安全対策事例集」
https://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/bousai_saigai/b_tameike/attach/pdf/index-89.pdf?fbclid=IwAR1KH7i80gL7qCw6bSVt1UJ2usB6WAWu_PHBdJIGAgPRKHKf9Su1I0FT7d4
→→「ため池の安全管理は大丈夫?」(リーフレット)
https://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/bousai_saigai/b_tameike/attach/pdf/index-88.pdf?fbclid=IwAR0iLLmFEtzB-e_6lwrd95IwnLFPGeURWyqEH8Xbve3Wv0TWnYCYG_3JhVY