ため池管理者のみなさまへ

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【神戸新聞記事R4.1.30】身近な池の「しぜん、ふしぜん」 小2女児、写真コンテストで全国2位

2022年01月30日

 川沿いの桜並木や、友達と遊ぶ公園。住む街の魅力はたくさんあるけれど、よーく見ると…。藍小学校(兵庫県三田市西相野)2年、森鼻文音(あやね)さん(7)が、環境問題を考えるフォトコンテスト「わたしのまちの○と×」の小学校部門で、全国2位の銀賞を受けた。子どもの目線で見える三田の景色が、大人たちに問いかける。(喜田美咲)
 出光興産(東京都千代田区)が主催し、環境省や文部科学省などの後援で2005年から毎年続く。身近な場所の良いところ、良くないところをそれぞれ1枚の写真で表現する。今回、小学生の部門には1756件の応募があった。
 青々としてつやのあるハスの葉の上に、1輪の白い花が咲く。森鼻さんが、東山の田畑に囲まれた池で撮影した1枚だ。しかしもう1枚には、葉の上に転がる空のペットボトルを収めている。「とってもきれいな池だったのに、なんでこんな物が落ちているんだろう」。疑問に感じてシャッターを切ったという。付けたタイトルは「しぜんと、ふしぜん。」。
 プロカメラマンや同社員らから写真の質やメッセージ性などの観点で評価された。
 写真が趣味の父、泰大さん(36)の影響で、3歳ごろからカメラを触っていた。母のお下がりのカメラも持っており、妹や弟の「目をぱっちり開けたかわいい顔」を撮るのが好きだという。
 コンテストは夏休みの自由課題で、「写真も、自然のことも勉強したい」と応募を決めた。8月に両親や妹と市内をめぐると、道路沿いの池に目が留まった。泰大さんの一眼レフカメラを借りて、上から撮ったりしゃがんだりと、約50枚。
 さまざまな構図を試した。
 ペットボトルは他にも落ちていて、緑の中で目立っていたという。武庫川や有馬富士公園がお気に入りだという森鼻さん。
「(三田には)きれいなところがいっぱいあるから、みんな大切にしてほしい」と話した。
 来年も挑戦したいと意気込み、将来の夢は「カメラマンと声優さん」と笑顔を見せた。
 受賞作品は同社のホームページで公開されている。