兵庫県広報誌「県民だよりHyogo 2021年6月号」(西播磨版)
2021年05月31日
大雨による水害から「命」と「暮らし」を守るため、河川・下水道を整備する「ながす」対策に加え、一時的に雨水を貯留する「ためる」対策と浸水の被害を軽減する「そなえる」対策を合わせた「総合治水」を推進しています。
■西播磨「田んぼの力」プロジェクト - 田んぼダムの取り組み -平成25年度から県内で初めての取り組みとして「田んぼダム」の普及啓発を進めています。
台風等の大雨時に、田んぼの排水口に切り欠きを入れた「せき板」で一時的に雨水を貯留し、流出を抑制する仕組みです。
令和2年度末までに約5,700枚のせき板を集落等で設置し、約1,600㌶の水田で取り組みが進んでいます。
■総合治水(流域対策) - ため池事前放流の取り組み -25年度からため池改修に併せて「ため池事前放流施設」の設置をしています。
台風等の大雨が予測されるときに、事前にため池の水位を低くし、その水位差で一時的に雨水を貯留し、流出を抑制する仕組みです。
2年度末までに23カ所のため池に設置しました。