地域のため池を探ろう!

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【R4.9.13神戸新聞記事】まるでモーゼの海割り?! 兵庫最古のため池「天満大池」、バイパス工事で“真っ二つ”

2022年09月13日

 深緑色のため池を真っ二つに裂くように、白い道が延びる。旧約聖書の「出エジプト記」でヘブライ人を導いたモーゼの海割りを想起させる不思議な光景だ。
 兵庫県稲美町の天満大池。1300年以上前に造られた県内最古のため池とされる。白い道は、2020年度に始まった天満大池バイパス(BP)工事のための作業場所で「ヤード」と呼ばれる。
 農閑期に水を抜いて池底を掘削し、その土砂を使った大型土のうを積み上げて堤を築く。そうしてできた幅約37メートルのヤードは長さ約354メートル。最終的には約439メートルまで延びて水面を分断するが、ヤードの下を通る管で水の循環は保たれるという。
 交通量の多い近くの県道宗佐土山線が、狭く危険なことから計画された同BP。28年度までに完成する新たな道は東播磨地域のモーゼとなるか。(吉田敦史、長嶺麻子)

■ 神戸新聞NEXT 
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202209/p5_0015636101.shtml