尻ヶ池(稲美町)
2022年07月02日
稲美町史によれば、吾が中一色村の開村と謂うべき若宮の建立が寛永ニ年(一六二五年)と伝えられている、約四○○年前である。
その時既に、岡村、六分一村、森安村、北山村、中村は開村し、用水路を設けてをり、用水を得ることは極めて至難であったと謂う、曇川の大端井堰、上湧井堰からの水量では水が足りず、加古地区の谷間を堰止め、中の池、下の池を構築し、この水を引くために曇川を横断する石造物の掛樋を造り、川をまたいで水を引き、稲を作った苦難の歴史がある。
この辛苦の跡を偲び、尻ヶ池堤塘工事の竣工を祝して記念碑を建立する。
平成二年三月吉日
※ 尻ヶ池記念碑より