【BRAVO MOUNTAIN】「ため池」日本最多は兵庫県!「最も古い」のは1300年前、「最も広い」のは甲子園球場12.7個分!「いなみ野」水と緑のスポット3選
2022年01月10日
「ため池」日本最多は兵庫県!
「最も古い」のは1300年前、「最も広い」のは甲子園球場12.7個分!「いなみ野」水と緑のスポット3選
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農業の貴重な水源としての役割はもちろん、近年では水鳥や魚など生物多様性の宝庫として注目が集まり、今日「ため池」の役割を再評価する動きが広がっている。
農林水産省によると、ため池は全国に約16万カ所が存在しており、最も多いのは兵庫県で、2万2千カ所。以下、広島県1万8千カ所、香川県1万2千カ所、岡山県9500カ所と、雨の少ない瀬戸内地方に集中している。
なかでも兵庫県東播磨地域の「いなみ野」は、日本有数のため池密集地帯。老朽化したため池を補強するハード事業はもとより、ため池を巡るハイキング、ため池に棲む生き物の観察教室など、保全活動が盛んだ。今回は、美しい自然や生活の息吹を感じることができる「いなみ野」の見どころを紹介する。
■天満大池
天満大池は約1300年前に造られたと推測され、兵庫県で最も古い池とされている。面積は34.6ヘクタールで、甲子園球場9個分の広さがある。一帯は公園として整備されており、散策道のほか、バーベキューコーナーなどもある。珍しい野鳥が訪れることもあり、バードウオッチングにもうってつけの場所だ。
住所 兵庫県加古郡稲美町六分一1179番地の1
■加古大池
面積は49ヘクタール。甲子園球場12.7個分を誇る、兵庫県で最も広いため池だ。橋や遊歩道により、いくつかの池に区分けされたような形をしている。カヌーやカヤック、ウインドサーフィンもできるため、アクティビティを楽しみたい人にも最適の場所。池の北側には、船の揚げ降ろしのための護岸が設けられている。
池のほとりには、ログハウス調の管理棟があり、この一帯は周囲より標高の高い丘陵地で、近くに水源となる山がないことから、水の確保が課題であったといった灌漑(かんがい)の歴史や、ため池の構造、池に棲む生き物を模型などで学ぶことができる。また、池のほとりにある水生植物園では、梅雨シーズンにはスイレンやカキツバタが見頃を迎える。
住所 兵庫県加古郡稲美町加古1678
■にじいろふぁ~みん
地元農協が運営する産直施設。地元産の野菜や果物、肉、魚などの生鮮食品、食料加工品などが販売されている。他県では入手できない商品も多く、道の駅などが好きな人にはおすすめの場所。地酒のコーナーもあり、なかでも地元でしか流通していない本格麦焼酎「六条の雫」はぜひ味わってほしい逸品だ。
住所 兵庫県加古郡稲美町六分一1179-224
旅の醍醐味は、普段は見られない景色と、日常では味わえない食に触れること。観光地化されていない、平凡な農村地帯の「いなみ野」だが、ゆっくりと歩けば自然と生活の豊かさを確かに感じることができる場所だ。