【神戸新聞記事 R3.9.1】日本最初のサイフォン橋、通称「眼鏡橋」がリニューアル
2021年09月01日
御坂サイフォンの耐震工事が終了したという記事です。
兵庫県三木市志染町御坂の御坂サイフォン橋の耐震工事が終了し、リニューアルした。志染地域の農水路として活用される同橋は2連アーチの姿から「眼鏡橋」の愛称で親しまれる。真新しいコンクリート製の橋脚が水面に映え、観光名所としての期待が高まる。(長沢伸一)
御坂サイフォン橋は、淡河川山田川疎水の農業用水を神戸市や加古川市、稲美町の農地へ運ぶために1891(明治24)年に初代の石造橋が完成した。日本最初のサイホン(噴水管)橋だった。約60年後、約2メートル下流に鉄筋コンクリート造りの2代目アーチ橋が設けられ、現在も三木市の志染町地域などの農地に水を送っている。
今回の工事は、2代目の耐震性強化を目的に、東播用水二期農業水利事業所が昨年8月~今年6月にかけて実施した。橋脚を太くして補強し、新たにコンクリートを施した。
水の管理をしている東播用水土地改良区の担当者は「100年先まで残るように強化した。今後も現役の水路として活躍してもらい、さらなる観光名所化にも力を入れていきたい」と話した。