ため池管理者のみなさまへ

ため池管理者のみなさまへ

ため池の自主防災・減災力の向上

2020年05月11日

農研機構 教授 重岡 徹

 地域の防災力を高めるには、住民や自治会が平時から地域に起こりうる災害リスクを我がこととしてとらえる意識「我がこと防災意識」を持ち続けることが重要です。
 多くの地域では、防災マップの作成時に一時的に「我がこと防災意識」は高まっても、時間を経るにつれて意識が薄れていく傾向が指摘されています。
 そこで、住民や自治会の災害リスク対応能力を維持向上させることを目的として、①ため池の位置や氾濫解析図などを再確認をした手作り防災マップの作成、②ため池に水位計を設置するなど自主観測の取組み(スマートフォンによる雨量、水位の把握・ため池の日常点検)、③自主防災行動指針の策定の3つの取組みからなる「我がこと防災意識」の醸成によって、地域防災力の維持・向上手法を提案します。

本内容は令和元年11月14日に加東市滝野文化会館で開催しました「第4回ひょうごため池保全推進フォーラム」での重岡教授による基調講演の要約です。